研修概要
「高松盆栽の郷」 BONSAI 技術研修とは
「高松盆栽の郷」BONSAI 技術研修は、香川県盆栽生産振興協議会が推薦する株式会社盆栽の匠を通して、高松市の盆栽産地で盆栽生産者から直接、技術を学ぶことができる研修プログラムです。
「BONSAI」として、世界に広がっている盆栽ですが、その技術を全国有数の松盆栽の産地である香川県高松市の盆栽生産者から直接学ぶことができます。
盆栽産業に携わる方や盆栽産地の担い手を目指す方だけでなく、盆栽に興味を持つ方、自身のスキルアップのために技術を学びたい方、そして国内外を問わず、様々な方を対象にしたプログラムであり、「人材の育成」・「産地技術の普及」・「『高松盆栽の郷』の情報発信」を目指します。もちろん、初心者の方も大歓迎です。
盆栽の産地である高松において、盆栽の育て方や仕立て方、日頃の管理に至るまで、研修生であるあなたの要望に合わせたプランで技術や知識を学ぶことができます。
高松の盆栽
香川県の盆栽生産と高松盆栽の郷
香川県の盆栽の歴史は古く、今から200 年前の江戸時代に、山や海岸に自生していた木を鉢に植え、販売したことが始まりと言われています。
年間を通して気温差が小さく、日照時間が長く雨が少ないといった瀬戸内式気候が松盆栽に適していたこと、果樹や桑の苗木生産で培われた剪定や接木の技術があったことから、香川の盆栽生産は大きく発展しました。
主な産地は、高松市西部の鬼無(きなし)・国分寺(こくぶんじ)地区で、黒松を中心に錦松や五葉松が栽培されています。
高松は日本有数の盆栽産地です。また、苗から育て、盆栽に仕立てるまでを一貫して行っています。そのため、数多くの盆栽園があり、棚には盆栽が並び、畑には盆栽が整然と植えられており、日本有数の盆栽産地ならではの風景が広がっています。
また、高松の盆栽は、台湾やEUをはじめ、様々な国に輸出され、世界に羽ばたいています。
2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | |
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栽培面積(a) | 1,216 | 1,216 | 1,234 | 1,202 |
出荷数量(本) | 80,000 | 79,000 | 74,000 | 58,000 |
輸出検査数量(本)※ | 14,885 | 6,105 | 8,349 | 6,922 |
※神戸植物防疫所坂出支所が輸出検疫検査を行った数量(1月1日~12月31日)
研修案内
受講料 | 5,000 円/日(税込) ただし、研修期間が2週間以上の長期プランをご希望の場合は、ご相談ください。 受講料の支払いについては、研修決定通知の送付と併せてお知らせします。 |
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研修期間 | 申込時に希望する研修期間を設定してください。 研修可能期間は研修のカレンダーのとおりです。ただし、研修先の都合等により、期間が変更になる場合がありますので、ご留意ください。 |
研修内容 | 各盆栽園の講師の指導の下、研修を行います。 研修内容については、研修生の希望を反映できるよう、各盆栽園で研修内容を設定します。希望する研修内容があれば、申込時に記入してください。 季節毎の作業(もありますので、研修生が学びたい内容・技術を学ぶことが出来るよう対応いたします。ただし、研修先の都合等により、ご希望の内容に添えない場合がありますので、ご留意ください。 |
応募資格 | 18歳以上の方 |
定員 | 同一期間(重複する日数が2日以上)中、10 人まで(申込先着順になります) |
留意事項 |
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申込について
申込期間 | 申込は、研修希望日の3週間前までに行ってください。ただし、海外から研修を希望される方は、2ヶ月前までに行ってください。 |
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申込先 | 〒769-0104 香川県高松市国分寺町新名 744-1 JA 香川県ふれあいセンター国分寺店 E-mail: syunsyou-en@shirt.ocn.ne.jp または kojibonsai1223@icloud.com (平松春松園) ※E-mailよりお申し込みください。 |
受講の決定 | 申込受付後に希望された連絡方法(郵送またはEメール)にて、研修先及び研修内容、希望日程の確認・調整を行います。 調整時に本人確認を行う証明書類(運転免許証、パスポートの写し等。海外から研修を希望される方は、パスポートの写し)の提出をお願いします。 受講内容の設定が完了後、研修決定通知(Eメールの場合はPDFファイル)と受講要綱をお送りします。ただし、海外から研修を希望される方は、連絡方法をEメールに限らせていただきます。 ※Eメールについては、申込先に記載されているメールアドレスから送付しますので、Eメールを受信できるよう設定をしてください。 |
時期別講座内容等
盆栽が四季に応じて変化していくように各時期により作業は異なります。各時期での代表的な作業内容、産地で開催されるイベントを紹介します。
全期間
全期間を通して盆栽の基礎知識(盆栽とは?、基本樹形、基本管理、飾り方等)について教えます。
春(3~5月)
春は冬の盆栽が休眠を終え、活動の始まる時期です。芽が動き始め、盆栽の植え替えの適期になります。
- 整枝作業(針金かけ)
- 整枝作業は剪定や針金かけをして樹全体の姿を整える、盆栽作りの基本となる大切な作業です。
針金かけは盆栽を理想の樹形に近づけるため、銅線やアルミ線を幹枝に巻いて、枝の方向や角度を矯正し樹形を整えます。研修では、針金を枝に巻く基本の手順や、枝の下げ方や盆栽の形づくりの基礎から応用までを学びます。
- 古葉取り
- 冬から春にかけて、昨年の古葉を落として枝元への日当たりや通風を良くし、生育を改善させるとともに、樹全体の樹勢のバランスを整えます。
- 芽摘み
- 短葉法とも呼ばれます。松の新芽を摘む又は切ることで、松の葉の長さや勢いを調整するテクニックです。
- 植え替え
- 4~5年に一度、水はけの悪くなった盆栽の根を切り、新しい用土に植え込みます。盆器の中では伸びすぎた根がからまったり、古くなった土が空気を通さなくなるので、定期的に盆栽を盆器から出して、不要な根を切り落とし、土を替えます。
- 鬼無グリーンフェア 21
- 鬼無植木盆栽センターで毎年4月の3日間開催される盆栽植木の大即売会。
- 高松盆栽の郷春まつり
- JA香川県高松盆栽の郷で毎年4月に開催。盆栽展示、即売会、オークション、盆栽教室等が行われます。
夏(5~8月)
夏は葉が旺盛に茂り、成長する時期。この時期に行う芽摘みは、以降の盆栽の形を作っていく作業になります。また、水の管理に一番注意しなければなりません。
- 芽摘み
秋(9~11月)
秋は剪定・整枝の適期。次の年に向けて盆栽の形を整えます。また、この時期は鬼無・国分寺の両地区で展示や即売のイベントが開催されます。イベントでは産地の名品や思いがけない掘り出し物と出会うことができます。
- 整姿作業(針金かけ)
- 古葉取り
- たな飾り、鑑賞
- 盆栽を飾る方法や鑑賞方法は、盆栽を楽しむ上で大切な要素です。秋から冬は展覧会などが多く開催されます。
- きなし盆栽植木まつり
- 香川県鬼無植木盆栽センターで毎年10月下旬の3日間開催。盆栽名品展、即売会、デモンストレーション等が行われます。
- 高松盆栽の郷フェスタ
- 高松盆栽の郷をメイン会場に毎年10月下旬の3日間開催。県内外の愛好家の名品展示、小品盆栽の展示会、盆栽教室、即売会等が行われます。
冬(12~2月)
冬は盆栽の活動が弱くなる休眠時期。春以降の計画を立てるとともに、整姿作業や古葉取りを行います。
- 整枝作業(針金かけ)
- 古葉取り
- 植え替え
- たな飾り、鑑賞
研修カレンダー
研修先盆栽園一覧
鬼無町・国分寺町へのアクセス
東京から高松へ
成田空港 | 電車/1時間30分 | 羽田空港 | 航空国内線/1時間30分 | 高松空港 |
大阪から高松へ
新大阪駅 | 新幹線/1時間 | 岡山駅 | 快速電車/1時間 | 高松駅 |
関西国際空港 | リムジンバス/3時間30分 | 高松駅 |
高松到着後
高松空港 | リムジンバス/45分 | 高松駅 | 電車/5分 | 鬼無駅 (鬼無町) |
電車/4分 | 端岡駅 (国分寺町) |
「『高松盆栽の郷』BONSAI技術研修」に関するお問い合わせは、香川県盆栽生産振興協議会までご連絡ください。
香川県盆栽生産振興協議会
〒769-0104 香川県高松市国分寺町新名744-1
JA香川県ふれあいセンター国分寺店内