盆栽の育て方

日々のお手入れCare

水やりWatering

  • 鉢底の穴から水が出るほどたっぷり与えましょう。
  • 水やりの時間帯はとくに決まりはありません。
  • 水勢は土が流れない程度の強さにしましょう。
  • 植え替えから時が経つと根が混み水が浸透しづらくなります。
    ゆっくりと水をあげましょう。
  • 雨の日であっても小雨の場合は鉢底まで水が染みていません。
    雨の日にも油断しないようにしましょう。
春・夏・秋 1日あたり
2~3、4回 土が乾きやすいときには1日に3~4回行いましょう
2~3日あたり
1回 基本は土が乾いたら水をやりましょう

置き場Environment

屋外に置きましょう

【松柏盆栽】

日光を好むので、日当たりのよい場所を選んでください。

【雑木盆栽】

日焼けが起こりやすいため、西日の当たらない場所が適しています。
(例)ベランダの場合‥西壁側に置く ※朝日が当たることは構いません

置き場所は地面から少し高い位置へ

60cm程度が最適です。風通りがよくなるとともに、土の乾き具合も分かりやすくなります。地面に置くと水やりのときに泥はねが起きやすく、虫もつきやすくなります

部屋に飾るときは、1週間のうち2日まで

部屋に常時盆栽を飾りたいときは、複数の盆栽をローテーションで展示するとよいでしょう。なるべく外気に近いところに置いてください。
エアコンの風は盆栽には大敵です。

四国での黒松の年間のお手入れの目安

黒松 年間作業スケジュール例

黒松 年間作業スケジュール例

黒松 年間作業スケジュール例

芽摘みBud pinching

  • 黒松は5月上旬にローソク芽(長い芽)を伸ばします。
  • ローソク芽は樹冠部や枝先は長く、枝の内部では短いなど不揃いになっています。
  • ローソク芽の高さを揃えて芽の力を平均化することが芽摘みの役割です。
  • 指やピンセットでローソク芽を折り取ります。
  • 芽摘みは6月中旬に行う芽切りの前に行います。

芽切りBud pruning

  • 6月中旬に春に伸びた新芽を、前年の葉の際でハサミで切り取ります。
  • 新芽の切り跡から二番芽が出てきます。
  • 新芽を切ることで、複数の二番芽を芽吹かせることが目的です。
  • 二番芽は新芽よりも生長期間が短いため短葉になり、ひき締まった枝を作ることができます。

芽かきSecond bud pruning

  • 芽切り後に出た複数の二番芽のうち、2つだけを残して余分な芽を取り除きます。

古葉とりNeedle plucking/leaf trimming

  • 芽切りをした後の芽が充実した11月頃に、前年度の葉をピンセットで取り除きます。
  • 古葉を取ることで新しい葉に光が当たるようになります。

葉すかしNeedle thinning(new needle removal)

  • 樹の生長が鈍る2~3月に葉の調整をします。
  • 強い芽は葉の本数が多いため減らし、弱い芽は葉の本数が少ないため残しておきます。
  • 葉の量を平均化して、樹全体の生長を揃えることが目的です。
  • 葉をすくことで、風通しもよくなります。

初心者はまずは枯らさないようにすることが基本です。
盆栽の気持ちを想像しながら、根気よく育てていきましょう。

育て方HOW TO 動画How to grow

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